マニット

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SMは宗教になるか?


元記事
SM은 종교가 될까? http://me2.do/GpXzF4cf








空と砂漠だけの場所で、白い服を来た男の子が女に出会う。男の子は女に青色、黄色、赤色のクレパスを貰って絵を描き、ヘビに出会う。物語のどこにも国籍に対するヒントは無く、キャラクターと関連した小道具は基本的な色だけで構成された。まるで何かの宗教の神話のように、単純で象徴的な物だけが詰め込まれた物語。去る27日、SMエンタテイメント(以下SM)の総括プロデューサー、イ・スマンがデビューを発表した新人ボーイズグループNCT(NEO CULTURE TECHNOLOGY)の誕生を知らせる‘THE ORIGIN’の内容だ。そしてこれは、SMの新たな始まりであるように見える。


EXOのメンバー、ルハンの脱退当時 [ize]において言及したように、SMはどんどんさらにメンバーの多いチームを構成し脱退に伴うリスクを減らしていった。メンバーが5名だったH.O.T.とは違い、9名の少女時代、10名を超えるSUPER JUNIORとEXOはメンバーの脱退にも致命的な打撃は受けなかった。東方神起とf(x)が5名から2名と4名になった後もカムバックに成功したように、リスク管理能力も良くなった。そしてイ・スマンプロデューサーはNCTが「新たなメンバーの迎え入れが自由で制限の無い、新しい概念のグループ」として「全世界の都市をベースとしたそれぞれのチームが順次デビューするだろう」と語った。メンバーが脱退しても、新たなメンバーの迎え入れが難しくなく、同じ曲とパフォーマンスを違う国の違うメンバー達が同じように消化するのだ。だから‘THE ORIGIN’と‘SYNCHRONIZATION OF YOUR DREAMS’はひとつのチームの始まりを告げるティーザー映像では無く、各国のNCTが共有する「誕生説話」だ。誰がメンバーになろうと、彼らはSMが作ったストーリーであり、コンセプトの一部なのである。



日本のガールズグループAKB48もまた、NCTのようにひとつのチーム名のもとで地域ごとに違うメンバー達が活動している。
しかしSMは‘THE ORIGIN’と‘SYNCHRONIZATION OF YOUR DREAMS’を通してNCTストーリーのキャラクターと現実でのメンバーを分離した。これは AKB48よりも、かえってマーベルスタジオのスーパーヒーロー映画を連想させる。俳優が誰であろうと、[スパイダーマン]シリーズは継続させることができる。SMもやはりNCTのストーリーをどの国の誰にでも演じさせることができるのだ。同時にこれは新しい宗教の組織の誕生のようにも見える。ひとつの物語、ひとつの歌、ひとつのパフォーマンスを国ごとに違うメンバーと言語で売る。‘THE ORIGIN’がSMの新たな経典ならば、NCTは国家ごとにそれを普及させる支部なのである。



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イ・スマンプロデューサーがNCTと共に発表した事業計画によれば、ファン達はSMの独自的な
SNS(‘VYRL’)とインターネット個人放送(MCN)を通してSM所属芸能人達の近況を知ることができる。また、好きなアイドルを通して触れられることになるSMスタイルの新曲を毎週聴くことができ(‘STATION’)、SMの歌をモバイルで歌うこと(‘EVERYSING’)はもちろん、ミュージックビデオを自由に編集(‘EVERYSHOT’)しながら自身をその映像に出演させることもできる。自分が好きなアイドルに直接会うことはできなくても、違う方式で体験し歌を歌いながら、仮想ではあるが一緒にいる想像を実現することができるのだ。宗教が教理を歌と説教と彫刻像で伝えたように、SMはファンが好きなアイドルのすべてをより簡単に触れられるようにしながら、より強烈な体験を引き出す。言語とメッセージに大きく影響を受けることのないEDMは、レーベル(‘SCREAM RECORDS’)とフェスティバル等を基盤としてSMの企画を伝える重要な手段になるはずである。そして、モバイルゲーム(‘ROOKIES ENTERTAINMENT’)を通してファンが自分が好きなSMの練習生をプロデューシングできるようになる。支持するメンバーが人気を得ればNCTのメンバーになることもできるのである。ファン(信者)の声援で練習生(下部組織)がNCT(上部組織)の一員になり、SMのストーリー(経典)を演じることができる人物になっていく過程。SMは彼らの世界の中でファンが求めることを全て叶えようと努力している。その間チームのアイデンティティは、誰がメンバーになるのかではなく、SMのストーリーとコンセプトから生まれる。SMはコンテンツと収益モデルを結合し、彼らがアイドルの創造主であることを自然に表す方式を試みているのだ。



当然、SMが本当に宗教になったという意味ではない。SMがNCTの方式で今のようにファン達の熱狂を引き出すことができるかはまだ確認することができない。しかしH.O.T.を通して10代の少女の熱狂を引き出した時から、SMはいつも幅広い大衆の支持の代わりにファン層の熱狂を選んだ。これはSMが音楽市場の変化と関係なく彼らだけの市場を作っていく方法であったし、 EXOはその市場に合わせてチームを企画した。そしてNCTに至っては全世界でSMだけの市場を作り出していく方法を探している。全世界でSMのアイドルに熱狂するファンを探し、彼らにとってメンバー個々人ではないSMの企画そのものを好きになるようにする方法。 すなわち、新しい市場を探し組織のリスクを減らしながら会社を長続きさせる方法は結局、‘THE ORIGIN’のように制作するチームに神話を作ってやることだった。その結果ファンにとってはあたかも宗教を体験するような環境を提示している。 限りなく市場論理を反映したような選択が、アイロニーなことに最もその反対側にあるように思える世界と似てくるという結論。大衆文化は、そうやって資本と結合して21世紀の宗教とも同じ存在になるのだ。だから、イ・スマンプロデューサーが過去にSMを「国家」とし、ファンを「国民」と宣言していたことは、今やひとつのイベントであるだけには見えない。もしかすると本当にイ・スマンプロデューサーはソウルにあるSM本社を全世界すべてのSMファン達の聖地にしたいのではないだろうか。





文|カン・ミョンソク







SMTOWNの合間合間に流れる映像とかもはや洗脳だけどね、、

NCTのアイデンティティはメンバーではなく企画そのものにあるという説明に納得。既存のアイドルグループならば、ほとんどの場合ファンにはそれぞれ推しメンがいて、その個々人のファン達によってグループ全体のファン層が作られるものだけど、NCTは違うと。グループが好き、メンバーが好きっていうよりも、NCTという箱、つまりこの企画そのもののファンが増えて、その企画力を好むファンはすなわちSMという事務所自体のファンになるんだとそういうことですね。そしてそのSM信者達が全世界に広がりイ・スマンという教祖様に貢ぐというシステム...

EXOのときも最初なんだこの宇宙人設定と思ったし、レッドベルベッド?なんだその名前と思ったけど結局好きだしね...NCTもなんだかんだ応援するに違いない。スマンのATMは頑張るしかない。